5000円以下最強クラス?!日暮里「真面目焼鳥 助平」を訪問

日暮里

初めに書いておくとこのお店は危険である。何が危険かというと、ここにきてビール大瓶を注文し、うまい焼き鳥を10本ほど食べ、日本酒をそこそこ飲んで1時間半。帰り支度を始めた頃に受け取る明細をみた瞬間から別の店に行けなくなる可能性がある。安さと美味しさを高次元で両立したとてもいいお店です。

場所と雰囲気

場所はJR日暮里駅の北改札口から徒歩3分程度。ステーションガーデンタワーという駅前ランドマークの一階にある。ビニールシートで作られた風防を一枚挟んだ向こうには談笑するカップルが。これを開けるのか…ちょっと躊躇する入り口である。

目印

勇気を出して入ってみると細長い店舗は手前がテーブル席、奥がL字型のカウンターとなっていて厨房と焼き場を囲んでいる。この日は、サービス、調理、焼き場の3名体制。店員さんは皆さん朗らかでとても気持ちが良い。

いつも通り瓶ビールを注文しようとすると大と中が選べるようになっていた。個人的にこれは珍しい。そして価格は650円と500円。まず値段が安いしこんなもんは実質大瓶一択である。

カウンターを眺めていると紙と鉛筆が置いてある。秋元屋系伝統の”注文を紙に書いて渡すスタイル”とおもいきや「全然直接注文してください!」というお店の方。マジで最後まで使わなかったなこの紙。

お通しがいきなり美味い

メニューを見てびっくりしたのだけど、焼き鳥が全部180円以下。130円からあって正直に言ってちょっと不安になる安さである。まずは「ハラぺコース」なるおまかせ6本1,045円、それにセロリの浅漬けをお願いすることにしましょう。

ハラぺコース6本

まずははつ。これは凄まじく美味いわ。しっとりレア目なんだけど中までしっかり火が通っている。プリプリとした食感が喜ばしい。それに結構大きいんだよなー、とてもじゃないが130円の串とは思えない大きさとクオリティである。

一品目からうまい

続いて砂肝。さくっと小気味良い歯触り。普通に美味しい。なんか砂肝の美味しさってよくわかんなくなってきちゃったな。ちゃんと火が通っていて臭みなくサクッとしていればなんでもうまい。独り言です。

普通に美味しい砂肝です

三品目はかしわの塩焼き。柔らかくてジューシーな肉質。旨みが特別強いというわけではないけれど、塩がちゃんと入っていて水分のバランスもよい。こういうので良い、本当に。

かしわ

四品目はふりそで。ふりそでたべられるのか…150円で…。筋肉質でさっぱりとではあるけどほんのり脂も乗っている。安いうまいokawari。

ふりそで

続いてつくね。これも大きくて頬張るようにして食べた。粗挽きではなくしっかりこねられていて肉汁がじんわり滲み出るしっとりとした食感。上質な鳥ソーセージ。

つくね

コースの最後はなみだ焼き。四角にカットした胸肉の上に山わさびを乗せ仕上げに醤油をかける。胸肉はサクサク柔らかく山わさびが刺激的な一品。

なみだ焼き

日本酒と追加の焼き物

あまりに安旨なので焼き物をいくつか追加。噂に聞いていた日本酒メニューを拝見すると20種類ほどがずらり。低価格で出せる美味しいものが揃っているという印象。信州亀齢、楽器正宗、二兎……片っ端から飲みたい(飲んだ)。

軽やかな味わい

円やかでほどよい酸味

ほのかな甘みとキレの良い余韻

追加一品目ははつ元。よく焼きされていて表面はカリっと香ばしくクニュッとした食感も喜ばしい。この日のベスト串。仕込みの数が少ないと思われる部位だけど他のお客さんも頼んでいたのでいくつかあるみたい。これは必食です。

はつ元

最後ははらみとせせり。ここまでくると安定の美味しさである。

はらみです

せせりです

以上にセロリ浅漬け300円を頼んで5,000円でお釣りがきます。すげぇ。

こちらのお店は一品料理も豊富で焼き鳥とは別メニュー。ブリ刺し、ふぐ皮ポン酢、芽キャベツ串焼きなど魅力的なものが沢山あったので次回は注文したい。確実に再訪する案件です。ごちそうさまでした。

飲んだ日本酒↓両方とも良かったね。

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