シンプルにうまい魚貝で酒が飲みたくなった時に、ここほど最適な場所はない。前回の訪問から3ヶ月が経過していよいよ禁断症状が出てきたので飲みに行きました。毎回毎回驚きがあるんだなこれが。場所や雰囲気については前回の記事をどうぞ。
刺身とつまみ
刺身はおまかせでとお願いすると、多分このお店が最も得意とするであろう美味しい白身魚が出てきます。と言うわけで前回に倣ってまずはおまかせ刺身一人前。
いつもは白身2種類だけどこの日は魚が豊富だったらしく「白身だけ?それとも他もいいやつ少し混ぜとこうか?」というので「他も良いところ少し混ぜでお願いします」と食い気味に回答した。失礼なオウムである。
おまかせ刺身
そして出てきたのがこれ。真鯛は皮の下の脂身が目で見てわかるほど。分厚いひらめに角の張ったいなだ。見た目でもう飲める。”他のいいやつ”はいなだ、きみだね。
ひらめ
真鯛は旨みが強くやはり多少脂も感じられる。皮の魚らしい香りもいい。ひらめは旨味の塊。何度食べても美味しい。ブリっとした弾力と歯応えのあるいなだ。他の白身に比べると表面に艶があって、寝かせたというよりは新鮮さを感じる舌触り。とても美味しい。
いなだ
こちらのSNSはいつも拝見しているのだけれど、ある時流れてきた”子持ちやりいか煮”という料理にとても強く惹かれていた。あった。頼んだ。これです。
子持ちやりいか煮
なんだろうなー。こういうの普段はあまり頼まないんだけど、食べたらこういうの求めていたんだよな、みたいな。ウォークマン的な、あるいはipod的なものに潜在的欲求を刺激されたようなありがたみがある。例えが古すぎる。
これ超うまいわー、柔らかな足、滑らかな食感の白子、プチプチ旨みが効いた卵がみっちり詰まっていてとても気持ちがいい。白子と卵を一緒に詰めちゃうんだ…みたいな驚きもある。パキッとパンチの効いた濃いめ味付けも良くて、日本酒がどんどん進む。
焼き魚とおでん
前回は締めにおでんを選択したので今回は焼き魚を注文したいと思っていた。板前さんにおすすめを聞くと今日は太刀魚が良いとのこと。迷いはない。
太刀魚の塩焼き
銀色の皮がパリッと焼き上げられており香りがとてもいい。食べてみると身の柔らかさと滲み出るような脂や旨みに度肝を抜かれた。夏の魚という印象があったのだけれど寒い時期に食べてもうまいのね太刀魚。
付け合わせのごぼうをぽりぽり食べながら逡巡した末、結局おでんもいくつかもらうことにした。今日は海老芋は品切れとのことで、里芋と魚のすじ煮、あと板前さんが小さいけど鯛の白子があるというのでそれをいただいた。
おでん、煮汁でさっとゆがいた鯛の白子
里芋もすじ煮もうまいんだが、鯛の白子がうますぎたね。ほんのり苦味があって滋味深いというか、いかにも生命力がありそうな味がする。
1杯目
板前さんとお話ししながらいつの間にか日本酒4合飲んでましたね。今度は人連れてきますーとか言いながら。友達はいません。かなり気持ち良くなって次の酒場に向かいました。また伺いまーす。
↓こちらでいつも飲むお酒
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