前は浅草で飲むなんて考えもしなかったのだけれど、「洒落者」という立ち飲み屋さんがとてつもなく良さそうなので行ってみた。結論から言うとすごい酒場でその後同じ月に3回行ってしまった。
場所と雰囲気
場所は浅草の中でも田原町寄り、同じ杵屋通りにはすぐ近くに「やきとん たくちゃん」もある。
浅草といえばホッピー通りが有名。でもずいぶん前に同僚と初めて行った時は混んでいる割にうーん…というお店しかなくて(失礼)、「観光地なんてこんなもんか」ってな具合で足が遠のいていた。
で、お店の前に到着するとめちゃめちゃ混んでるんですよこれがまた。週半ばの21時ごろ訪問して盛況なお店は良いお店。店員さんに声を掛けて場所を作ってもらい、いざ入店。店内は薄暗く、ぼうっと光る暖色の照明が体を弛緩させる。
入り口。ほとんど満席状態。
日本酒のメニューに目をやると20種類くらいあって5勺(半合)500円〜、1合800円〜。結構お安い。お料理もこれまた40種類以上ある。こちらもほとんど500円以下。ちょっと安すぎませんかね?
そしてメニューがこれまた良い。基本の刺身、魚の酢〆はもとより、ニシンのししとう味噌和え、かつおみょうが酒盗和え、とんとろ柚子ポンズ炒め、ローストビーフに出汁茶漬け……ここでずっと酒飲ませるメニューなんだなこれ。
日本酒が進むお料理
浅草らしい白半纏の店員さんにすっきりめの日本酒をオーダーしたところ、いくつか候補を挙げていただいた。初心者には嬉しいサービス。
日本酒を啜りながらしばらくすると琉球すぎの刺身が到着。さらりとした脂が乗っていて身の弾力もあり美味しい。すぎは「黒カンパチ」と言う名前で流通していたことがあるらしい。なるほど確かに身の感触はカンパチやブリなどに似ているかもなーなどとスマホをいじりながら頂いた。
琉球すぎの刺身。カンパチとかブリに似てますねこれは。
すぎ刺身をさくさく食べているとカツオたたきのみょうが酒盗和えが到着。こちらも食べてみると、みょうがの香りとシャキシャキ食感、酒盗の塩辛さをカツオのさっぱりとした味わいが中和する。これ無限に酒が進むハメ技なんですわ。たまらず燗酒を1合追加。
カツオたたきの茗荷酒盗和え。こんなもん反則技です。
日本酒のサービスも大変素晴らしくて、こちらが初心者とみるや飲み比べとして燗付け前のお酒をちょろっとお猪口で出してくれる。お燗の温度も調整してくれるしこれだけ混んでいてすごいホスピタリティだなと頭が下がります。
居心地最高…
日本酒はメニューの下段にプレミアム酒が並んでおり、前に飲んで美味しかった飛鸞のにごりのやつがあったのでそれをオーダー。最後きた熟成真イワシみりん干しを突きながら美味しく頂いた。
熟成イワシみりん干し
濁ったお酒はお米の香りが楽しめるのであったら頼むことにしている。お米の研ぎ汁の匂い結構好きなんですよね。今回飲んだ飛鸞は香りはグレープフルーツそのもの。飲んでみるとプツプツと軽快な炭酸が下に心地よく、思っていたよりもすっきりとした甘みがあってとても美味しかった。こう言うのばかり飲んでいたいですね難しいけど。
飛鸞のHEAVEN。うまいうまい…。
この後さらに3種類ほどの日本酒を飲んで終電ギリギリに退店。お店の中は最後までほぼ満席状態だった。店内は終始ほどよいワイガヤ指数。近所の飲食関係の方もよく飲みに来るそうで、プロが来る店は間違いないということを図らずも再確認した。
浅草での拠点になりそうなお店。最高である。
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