絶品のシャルキュトリーと伝統料理、神保町「bistro amano」を訪問

神保町

飲んだ帰り道に神保町界隈をふらふら散歩していて偶然見つけたビストロに行ってみたら「食肉加工場か何かなの?」というくらい洗練されたハムやソーセージが出てきて驚嘆したのも束の間お料理がまたとても良くてすぐに2回行ってしまったお店の話をこれから書きます。

場所と雰囲気

お店は神保町駅から徒歩2分ほど。ガラス張りの扉を開けると左側にはウォークインセラー、縦長の店内は左手にテーブル席。突き当たりは厨房とカウンター席になっている。店内は木を基調にした温かみのあるデザイン。例によって一人訪問なので調理が見えるカウンターに席を用意していただきました、とてもいい席。

まずは泡を頂戴してメニューに目を通すと三分の一がシャルキュトリーだこりゃすげぇ。盛り合わせは一人前も可能とのことで早速それを注文する。

フランチャコルタ、注ぎが良い

メニューはシャルキュトリーに加えて軽いおつまみ、冷菜、温菜、メインという構成。できれば1品ずつ食べたいところだけど量の問題もあるのでマダムと相談して数品注文。一人前にできる料理もあるとのことでとても助かる。

グラスワインはフランスに限らないセレクトで3桁台の値段から。良心的な価格。泡をもらって始めましょう。

1回目のお料理

まずはシャルキュトリーの盛り合わせ。メニューに載っているものが1枚ずつ出てくる。これ全部お店で作っているらしい。すごいよなー。豚肩肉の薫製ハム、エゾ鹿もも肉のソーセージ、ソーシスジャンボン、リヨン風セルヴラソーセージ(以下略。しっかり塩気と旨みがあってこれ食べ終わるまでに泡が2杯消えるのでご注意いただきたい代物である。個人的にはパプリカの入ったピリ辛のソーセージがすごく気に入りました。

シャルキュトリー盛り合わせ1人前

冷たい前菜はアンティーヴ、くるみ、りんご、ブルーチーズのサラダ。果物の甘味、ナッツの食感、野菜の苦味などの要素をブルーチーズのコクと塩気が絶妙にまとめている。アンティーヴはシャキシャキとした歯触りと苦味があっておいしいよね。

口が楽しくなっちゃうサラダ

暖かい前菜はアッシェパルマンティエ。英国パブ料理のシェパーズ・パイに似たような料理なのだけど、牛すね肉やアキレス腱を使うあたりがなんともフランス料理らしい。お肌に良いこと間違いなしである。基本は挽肉を入れる料理だと思うんだけど、ほろほろのお肉がたっぷり入っていて食べ応えがある。なお、”パルマンティエ”といわれてジャガイモ使った料理が出てきそうだということぐらいはなんとなくわかってきてので我ながら成長を感じた次第である。

アッシェパルマンティエ

メインはアンドゥイエット。豚の消化器官をメインに他の内臓を混ぜて腸詰にしたものを煮込む料理。シャンパーニュ地方の郷土料理らしい。もつ独特の風味にスパイスが香り高く融合している。酸味強目のマスタードソースがとても好み。それにしてもデカかったよね。写真では分かりづらいけれど20センチほどありました。満腹で帰宅。

2回目のお料理

1ヶ月後くらいにもう一度行きました。相変わらずひとりなので前と同じ席。メニューを拝見すると季節物らしいホタルイカとハーブのタブレがある。ここは圧倒的にシャルキュトリーがつよつよであることは把握済みなのでブーダンノワールを注文しましょう。メインは前回食べ損ねた魚料理、スズキのパイ包み焼きがあったのでそれを選びました。パイってだけでテンションが上がる。

一皿目はやっぱり盛り合わせ

2皿目のホタルイカのタブレ。さっぱりとしたドレッシングの酸味と野菜の甘み、ハーブの爽やかな香りを楽しむ料理、だと思っていたのですが、ホタルイカの旨みや苦味が加わると味にグッと奥行きが出るんだなこれが。真似してみたい料理。

けしからん見た目のサラダ(うまい)

ブーダンノワール。じゃがいものピューレの上にドーンと乗っかっていてとても素朴な見た目。鉄っぽい味わいの中に油の旨みやスパイスの香りが溶け込んでいる。普通抜いてしまうものをあえて入れているので味わいは独特、何を合わせて飲めばいいのかちょっとわからないな。デュンケルとかですかね、ドイツやん。

ラストはスズキのパイ包み焼き。シェフが目の前にいるからわかるんですけど、とても丁寧に火入れされるこのパイ包み焼き。ゴロンと肉厚のスズキは見た目に反してふわふわの蒸しパンのような食感。思わずシェフにどこの部位か尋ねた。魚の真ん中あたりの背中の身とのことです。スズキってこんなに美味しいんだね。刺身で食べるより全然いい。

ガワと断面

2回目も大変満足。それにしてもこの料理にワインも結構飲んで1万円前後に収まるの本当にありがたい。前述の通り、お料理は相当に手をかけて作られるので提供時間はそれなりにかかる。そこはワイン片手に読書したりお友達とおしゃべりしたりしながらのんびり待ちましょう。また一つお気に入りのビストロが増えた。ごちそうさまでした。

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