日本酒飲み比べが楽しい、大塚「日本酒TABI」を訪問

大塚

ドラム缶大塚店さんの後、ハシゴで訪問したのは南大塚の「日本酒TABI」さん。10月にグランドオープンした日本酒立ち飲み兼酒店なのだけれど、飲み比べセットや気の利いたつまみがたくさんあって楽しかった。

場所と雰囲気

場所はJR大塚駅から徒歩7分ほど。都電荒川線に沿って南へ、大塚台公園の目の前にある。店内は天井が高く開放的で7〜8名程度が利用できるL字カウンターが設られている。

外観

カウンターの背後には冷蔵酒棚と冷蔵ケース。近所のおっちゃんと思しき客が店主と会話しながらにこやかに顔を赤らめている。ピースフルでいい雰囲気だ。

メニューには一品もののおつまみがいくつか。どれも酒に合いそう。肝心の日本酒は飲み比べセットが豊富らしい。ちょっと休憩のつもりで立ち寄ったのだけれど「風の森秋津穂磨き違い飲み比べ」という文字が抗い難いようのない光を放っていたのでこれを注文した。

風の森

比べて飲んでみると素人でもわかるくらい香りと味わいがまるで違う。磨きの効いた507は梨やメロンのような香りとアタックの強い甘みはあるが余韻は短い。これに対して歩合の高い807はフルーツの香りは抑制的。代わりに炊く前の米のような香りが強くミネラルのような旨味があってどことなく力強い。2軒目に訪問したこともあってか、米の旨味がより感じられる807が大変気に入った。

風の森秋津穂

ちびちび日本酒をやりながらメニューを眺めていると、同じ807で今度は異なる酒米から作られたものを発見。早速注文してみた。

まずは山田錦。うーん、これまた全然違う。秋津穂807に比べるとアタックから甘くてふくよかな酒質。飲んでいて非常に安心する味わい(こっちのが好きかも)。品種によって米粒の大きさが違うだろうから同じ精米歩合でも作り方を変えているのだろうけれど、これほどまで違うとは正直驚いた。

山田錦807

最後は露葉風。香りにそれほど違いは感じられないけどうっすらと綺麗な酸味があって甘味や旨味とのバランスが素晴らしい。最後に一番好きなやつきた最後に飲んだからかもしれないけど。

露葉風807

日本酒は不案内で作り手の特徴など全くわからない。だからと言ってあまり覚える気もないという味第一主義者なので、出てくるものが美味しければそれでいい。それでいいんだけど、ここまで味わいが違うと少しは覚えておかないと損かもな、という気になってくる。お店の人がいつも教えてくれるとは限らないからなー。

キーケグのお酒

そういえばキーケグに詰められたお酒がここにもあった。別のお店でも見かけたけど、要するに空気に触れることによる劣化を防いでフレッシュな状態で楽しめるような工夫なんでしょうね。

この日いただいたのは竹泉。2016BY(Brewing Year=酒造年度)ということでぷつぷつフレッシュな出来立ての酒だけに使うんじゃないんですね、劣化は極力しないほうがいいからなー。

外から見て混んでいるかすぐにわかるし、ドラム缶さんの近くなのでどこをどうしたってまた行くことになりそうです。ご馳走様でした。

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