大盛りで絶品のフランス家庭料理、本郷三丁目「Petite Maison de Harry」を訪問

鮨屋で偶然隣り合ったおじさんが「うまいうまい、今度行こう」って言うもんだからついついブックマークしていたお店に行ったらお料理がものすごくよくて２週間後にもう１回行っちゃった話をこれから書きます。なお、おじさんが誘っていたのはおじさんの友達で私じゃありません。盗み聞きには福がある。

場所と雰囲気
サーモングラブラックスと蝦夷鹿のロティ（1回目）
シャルキュトリーと牛肉のタルタル（2回目）
最後にお酒

場所と雰囲気

場所は丸の内線本郷三丁目駅から徒歩5分くらい。本郷通りを東大方面に向かい菊坂という通りに入ったところにある。道の途中に「かもす」さんというブルーパブがあって非常に気になるけど道草しないで進みましょう。グリーンのパステルカラーに縁取られた扉がなんとも可愛らしいのですぐに分かります。

かわいい

お店に入ると左手にカウンター席が４席ほど。右手のテーブル席は１４−１５名程度。奥の壁に大きな黒板があってその日のメニューが手書きされている。今の時期は蝦夷鹿や猪などのジビエや白子のソテーなど魅力的な料理がいっぱいです。

なおこちらのお料理は非常に量が多いので１人で行く場合は要注意。いろいろなお料理を楽しみたいなら最低でも２名、できることなら３、４人で行くのがベストだ（お店の方にもそうお薦めされた）。どうしても１人で行きたい場合は少なめにしてもらえるお皿もあるかもしれないのでお店の方に相談してくださいそんな人あまりいないと思うけど。

それにしてもメニューが魅力的すぎて初回も２回目も選ぶのに時間がかかってしまった本当にすみません。悩みすぎて禿げが進行しそうなのでビールでも飲んで一旦落ち着きましょう。

ネストさんのホップフェスト

そして選んだのが以下の４皿（２回分）です。それでは張り切ってどうぞ。

サーモングラブラックスと蝦夷鹿のロティ（1回目）

初回、お店の方から量が多いと聞いていたので魚料理と肉料理を１品ずつ注文した。

まずはサーモングラブラックスとホタテのタブレ。ボリュームがすげぇ。キラキラと美しい横幅１０センチ超えのサーモンが１０枚くらい乗っかっている。中央にたっぷりと盛り付けられたのは刻んだホタテとクスクスのサラダ。

まず香りがいい。ハーブとスパイスにほんのりお酢のような爽やかな香り。食べてみるとサーモンにはしっかりと塩が入っていてねっとりと濃厚な舌触り。ホタテとクスクスのサラダをサーモンで包んで食べると旨味と食感がプラスされて口の中がお祭り状態です。

口の中で祭りが勃発する魚料理

２品目は蝦夷鹿のロティとシェリービネガーソース。SNSやWEBサイトで紹介をされていたメニューで一番食べたいと思っていたお皿。こっちはフルポーション。赤身の断面が超美しい。

蝦夷鹿のロティ

もちっとした弾力ある肉質で味わいは非常に濃厚。身はほどよく柔らかく噛むほどに野生味と旨味が溢れ出す。写真だと分かりづらいのだけど肉の後ろに芋とキノコの付け合わせがたっぷり。これがまたソースをたっぷりと吸い込んでましてね、目を瞑って肉と一緒に食べますとね、北海道の雄大な景色が浮かんでくるわけですよ行ったことないけど。本当にありがとうございました。

初回でお腹いっぱい美味しいもの食べさせてもらったのだけど、猪のソーセージとか自家製のシャルキュトリーとか食べたいものを食べられなかった感は否めない。すぐに再訪だ！ということですぐに再訪しました。

シャルキュトリーと牛肉のタルタル（2回目）

勇んで訪問した2回目。猪のソーセージとシャルキュトリーを食べるつもりが直前にSNSを確認したら「星空の黒牛のタルタル」と「白子のポワレ」が追加されていて計画が大崩れ。「メニューにはあまり動きがなさそうだな？」などと鷹を括ったのが完全に仇になった格好である。計画とは崩れるためにある。まずはビールで落ち着きましょう。

そしてさんざん悩んだ挙句猪のソーセージを諦め、シャルキュトリー、牛肉のタルタルを注文した。前回腹パンで大変だったのでこのくらいでいいんです。後から気づいたんだけど両方前菜だなこれ。

途中までフルだと思っていた（少なめ、これで）

シャルキュトリーは食べたかった蝦夷鹿のパテ、猪のリエット、自家製ハム、生ハム、サラミ、好きなものが全部乗っかった見事なお皿。蝦夷鹿のパテは独特の風味で旨味が濃厚、自家製ハムは薫香漂う大人の仕上がりでとても良かったのだけど、一番気に入ったのは猪のリエットですね。これはパンに付けたら無限に食べられるやつです。

お次は牛肉のタルタル。直径15センチくらいあって3センチ超の厚みがある。これ本当に１人前ですか？って聞いてしまったね（定期）。フルだと厚みがほぼ倍だそうです。

ハンバーガーの中身（生）

とにかく香りがいい。スパイスや香草の爽やかな香りにピクルス由来のビネガーの香り。味わいにはさらに衝撃を受けたんだけど完全にハンバーガーの中身なんですよこれ。激しく上質なバーガーパティとピクルス。バンズがあればもうどこをどう食べても紛れなきハンバーガーなんですね。そんなもんを生で食べているんだから言うまでもなく最高に美味いんですよこんなもんは。

いやーマジで美味い。たまにジャンクなものが登場します、とのことで今後も期待大である。毎度毎度食べ逃したものが多くなってしまってしょうがないので近いうちに友達連れて行こうと思っている。