地鶏のコース料理が安くてうまい、東向島「鳥megu」を訪問

東向島

鐘ヶ淵「酒亭田中」さんに訪問後、東向島方面に散歩をしていて見つけた「鳥megu」さん。調べてみると焼き鳥を含むコース料理が3,000円と大変お値打ちで評判も良さそう。いざ行ってみると出てくるお料理の質と値段のバランスが崩れまくっている(注:褒めている)とても良いお店だった。

場所と雰囲気

東武線東向島駅から徒歩3分ほど。高架下を線路に沿って鐘ヶ淵方面に歩いたところにある。お店は2階。1階の入り口には暖簾がかかっていてわかりやすい。

入り口

中に入ると左側にL字に設えたカウンター席と厨房、右側には小上がりがある。カウンター席は大きなパーテーションで2名毎に仕切られており半個室のようになっている。他人の目が気になる人にはもってこいだけど、仕切りがかなりでかいので圧迫感を覚える人はいるかもしれない。

席に着くと焼き場の方から苦手なものや焼き加減を尋ねられた。火入れと味付けは部位によって変えているとのこと。レアは苦手なので無しでお願いした。ドリンクはQRコードを読み込んでスマホで行うスタイルでなんとも現代的。慣れない手つきで早速瓶ビールの小瓶を注文した。

鶏皮ぽん酢

いつもなら時間をかけてメニューを吟味するところだけどコースは楽でいい。基本的に美味ければなんでもいい流派に属してはいるけど、こういうコースおまかせに甘えているといざという時に適当なつまみを選べなくなるので気をつけたいものだな、などと思いつつ鶏皮ぽん酢をつまんでいたら焼き物のご登場だ。

正肉、はらみ、やげん、手羽先

まずは正肉とはらみ。こちらのお店は熊本の天草大王という地鶏を使っているらしい。柔らかく脂が乗っていてジューシーな肉質。はらみの方は一瞬せせりかな?と思うような串打ちだけど弾力はなく柔らか、脂もそこまで強くはない。ものすごく美味い部位だ。

手前から正肉、はらみ

続いてのやげんは普段あまり食べない部位。皮がついており脂の旨みはあるけど身自体は淡白。こちらは若鶏とのこと。若鶏全然うまいな……。

やげん

お次は手羽先。骨を除いて大ぶりに串打ちされており食べ応え抜群。脂の乗りがいいのは冬だからか地鶏の特徴か…ちょっとよくわからないけどこれも美味かった。

手羽先

調べてみると、天草大王という地鶏はかなり大型でポーションも大きくなりがちなんだそうな。正直言って地鶏の品種違いを意識したことがこれまでなかったのだけど、若鶏と地鶏でかなり味わいの方向性が異なるので俄然興味が湧いた。

レバー、つくね、ちょうちんと追加2品

後半戦は白レバーから。火はしっかりと入っていてやや滑らかな質感。パサつきはなく美味しい。正肉や手羽先に比べると感触がややあっさりとしていてこれも若鳥なのかなと(聞きそびれた)。

白レバー

レバーは味わい自体は嫌いじゃないけど何度かお腹を壊しているので、基本よく焼いてもらうことにしている。痩せたレバーだとパサつきが強くなりがちで、”ヨクヤキ”こそ肉質の良し悪しが出ると思う。

続いて団子(つくね)。鶏肉はよく捏ねられており軟骨も細かくてややふんわりとした質感。刻んだ大葉が練り込まれていて香りも爽やか。とても美味しい。

団子

コースの最後はちょうちん。これは…まあ…たまご…。

ちょうちん

もう少し食べられそうだったのでふりそでとせせりを追加で注文した。

ふりそで

ふりそでとは手羽元と胸の間、要するに”肩肉”(google先生談)。食べてみると確かに皮のついている部分は手羽に近く、身の部分は比較的淡白で筋肉質。バランスが良くて好きな部位だこれ。今回出てきたのは若鳥みたい。地鶏バージョンも食べてみたい。

最後は地鶏のせせり。せせりらしい弾力のある肉質で噛むと独特の繊維感?がある。他の地鶏の部位と同様、ジューシーで脂乗りが良い。この日イチの焼きは多分これ。これも若鶏との食べ比べをいつかやってみたい。

せせり

蛇足ではあるが、”この日イチ”といえばコースの序盤に出てきた「地鶏の白子」。これがまた実に味わい深くてうまい逸品だったんですよ。つるんとした食感ながら噛むとクリーミーで濃厚。臭みやクセは一切なくこれだけお代わりさせてもらいたいくらい衝撃の味わいだった。

地鶏の白子

うーん、このコースで3000円(税サ込)はものすごいお値打ちですわ。焼き鳥は巷に溢れるお店とは一線を画する味わいだし、白子をはじめとする前菜も素晴らしい。調味料はチューブから絞ったようなもの?だけど、これだけお安いのでそこは仕方なし。近いうちに再訪します。ご馳走様でした。

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