大きくてうまい焼き鳥、奥沢「焼鳥うの」を訪問

奥沢

2024年のテーマを「洋食と焼き鳥」にしたことはすでに述べたが、焼き鳥部門1軒目は奥沢の「焼鳥うの」さん。実は昨年末に一度伺っているのだけれど余りに気に入ったので再訪した次第。3年連続食べログ百名店、とても大きくてとてもうまい焼き鳥が堪能できるスーパーいいお店。

場所と雰囲気

場所は東急目黒線奥沢駅から徒歩2分。奥沢銀座の通り沿いにあるビルの地下にある。

店内は縦長、コの字カウンターが焼き場を取り囲むように配されておりテーブル席はなし。店内は満員御礼である。まあもう慣れたし当たり前なんだけど一人できているのは自分ぐらいで、他は皆さん2〜4名。結構腰を据えて飲み食いしていて、ふらっと予約なしで入って飲むのはちょっと難しいと思う。

地下にあります

こちらが好きな理由の一つがお通しの鞍掛豆。東京で見かけることはあまりないけれど、海藻のような独特の風味と黒豆のようなコクのある甘さがあってとても美味しいのだ。

鞍掛豆、めずらしうまい

ぽりぽり豆をつまみながらメニューを物色。ストップ制のおまかせからアラカルトまで対応してもらえて懐が深い。前回は「つくね、皮、何か野菜1本入れて8本おまかせ」みたいな注文をしたんだった思い出した。今回はアラカルトで行ってみましょう。

前半5本

ここにきたらまずはつくね。おまかせで最初に提供される挨拶がわりの一品。粗挽きでしっかり肉感のあるむっちりとした食感。堪らん。

肉感あるつくね

念願のはつもと。残り一本だったあぶねぇ。甘い脂と血管部分の独特の食感でチューがエンドレス。

はつもと

ズッキーニ。焦がしたバター?が乗ってるんですかねこれ。水分が多くてほのかな甘味の上に乳製品の芳醇な風味が乗っかっている。とてもとても美味しい。

すきなんですよこれ

手羽元も待ちに待った一品。肉厚で食べ応え抜群。よく動かす部位だけあってハリのある肉質。脂のりも良くてずるい旨さ。

手羽元

前半戦最後は食道。これも前回食べて衝撃を受けた一品。食感ははつもとに近いんだけど、脂はあっさりで塩がよく効いている。実に味わい深い。

君の食道をたべたい

ものにもよるけど、写真の通り基本的によく焼いていただけるので安心して食べることができる。こういうのも合う合わないあるんだろうけど。焼き鳥は基本的に”ヨクヤキ”を食したい派である。

こちらの最大の特徴の一つとして、ポーションがとにかくでかい。東向島の鳥meguさんも大きいけど同じくらいかそれ以上ある。うまいものは大きければ大きいほど良い。

後半5本

追加注文した後半5本行ってみましょう。ねぎ巻きはその大きさにまず驚くひと串。あっさりとした胸肉とネギの甘みの対比、鼻にぬける山椒の爽やかな香りに妙味を感じる。野菜巻きって中がしっとりして美味しいよね。

むちゃくちゃでかいんよ

腹身。鳥の腹身って横隔膜じゃなくて腹の肉なんですね初めて知った。要するに腹筋である。横隔膜だと思って食べてるもんだから、あれ?とても腿っぽくない?という感じ。味わいはとてもよい。

腹身

忘れた謎肉。たぶんそで。

皮。均整の取れた美しい串打ち。カリカリの表面にムニっとした食感で意外とさっぱりした後味。やはりしっかりめに塩が効いていて実に酒が進む。

美しい串打ちの皮

最後はやっぱりさつまいも。ただでさえ甘い芳醇なさつまいもに冷たいアイスクリームをオン。口に含むと蜜とバニラの香り、温かい芋と冷たいアイスの甘みが押し寄せてくる。この組み合わせはずるすぎるわ。

名物の一つ、さつまいも

そういえば、最初にささみの風干しというつまみを頼んでいた。焼き物はどうしても一品一品の間に時間ができてしまうからとつなぎで頼んだこのつまみがシンプルでしみじみ美味しい一皿であった。

ささみの風干しは燻製とは違うナチュラルな味わい

シンプルな塩焼きからスパイスの効いたお店の妙味を感じる一串まで、今回もとても満足した。〆の料理も美味しいらしいので次回は食べてみたいな。ごちそうさまでした。

黒龍と真澄が常備酒みたい。飲んだ日本酒↓

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